平屋は2階建て住宅よりも割高になりやすいので注意

平屋は2階建て住宅よりも割高になりやすいので注意

平屋は、生活動線がシンプルになる、階段からの落下事故のリスクがない、構造的に地震に強いといった様々なメリットがありますが、一方でコストが割高になりやすいため注意が必要です。1階部分しかない平屋で2階建て住宅と同じ延べ床面積を確保するためには、それだけ広い土地が必要になります。当然ながら広い土地を確保するためには相応の費用がかかりますが、特に都心部で広いマイホームを建てたいと希望している場合は相当の土地代を覚悟しなければなりません。また、住宅には屋根と基礎が不可欠ですが、延床面積が同じ住宅であれば平屋は2階建てと比べて屋根と基礎の面積が単純に2倍になります。屋根と基礎の工事にかかる費用は建築工事費用の中でも大きな割合を占めるため、建築コストは自ずと高くなります。以上が平屋が割高と言われる理由となりますが、建物の形状を可能な限りシンプルにする、間仕切りを減らす、住宅設備のグレードを見直すといった工夫をすることで建築コストは抑えることは可能です。

平屋の建築コストは高くなるというイメージもあるが実際はどう？

憧れの平屋住宅を実現したいと考えている方にとって最も気にかかるポイントとなるのが、建築コストに関する部分ではないでしょうか。一般的な2階建て住宅に比べて割がたかとなるイメージもありますが、実際にはそのコストの差がどの程度になるのかをおさえておくことが重要です。同じ延床面積であれば平屋住宅のほうが建坪が大きくなるために、基礎の部分にかかるコストは高くなるものです。一方で階段の設置が不要であることや、壁面が1階部分のみで完結するために施工コストがおさえられることなど、建築コストの面で平屋住宅のほうが有利となるポイントも少なくありません。コストがかさんでしまうといった平屋のイメージはありますが、実際のところ普通の2階建て住宅と比較しても大幅な建築費用の差というのは出ないことが多いものです。そのために、コストの面で二の足を踏んでいるというファミリーの方も、ぜひ検討して見る価値はあるものと言えるでしょう。